2021-06-11 第204回国会 衆議院 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第3号
それなのに、対話のための対話は意味がないと圧力一辺倒の強硬路線に固執したのは、ほかならぬ安倍総理だった。二〇一七年の国連総会で、北朝鮮との対話は過ちと断じて、必要なのは対話ではない、圧力だと、対話の道を自ら閉ざしてしまった。それが、トランプ大統領が対話路線に踏み出すと、今度はそれに合わせて対話の道を探り始めた。
それなのに、対話のための対話は意味がないと圧力一辺倒の強硬路線に固執したのは、ほかならぬ安倍総理だった。二〇一七年の国連総会で、北朝鮮との対話は過ちと断じて、必要なのは対話ではない、圧力だと、対話の道を自ら閉ざしてしまった。それが、トランプ大統領が対話路線に踏み出すと、今度はそれに合わせて対話の道を探り始めた。
安倍政権が、対話のための対話は必要ないと圧力一辺倒でずっと来た、そのことがこの問題の解決を難しくしたんじゃないか、この間の取組でいったら。そのことについてはどうなのかということについて、加藤大臣、いかがですか。
日本政府の基本的な方針は、対話一辺倒でもなく、圧力一辺倒でもなく、対話と圧力の両方をもって北朝鮮の前向きな反応を引き出すというものであります。これまで一貫してこの方針で臨んできたものと理解をしております。
その対話路線を否定して圧力一辺倒だった、そういう時期が安倍さんにあるから、おかしいと私は予算委員会で言ったわけですけれども。対話をするための手段としての圧力の強化ということは、それは重要なことです。そして、最終的には菅総理も、直接話合いをしたいというふうに言っているわけです。そのことを私は言っているんじゃないんです。
○茂木国務大臣 岡田委員、先ほどから申し上げておりますように、日本の基本的な方針、これは対話一辺倒でもなく圧力一辺倒でもない。相手の出方であったりとか、また米国の対応、こういったものとも連携しながら、時には圧力を使うことによって相手の前向きな反応を引き出す、時には対話をすることによって、実際に米朝の間で二回の対話が行われて、そこの中での合意というのが行われているわけであります。
そして、圧力一辺倒の状態で、政府はどのようになれば、じゃ、日本としては対話局面に転換しようと考えているのか。 このことについて、現時点での考え方をお聞かせください。
一つの国が圧力一辺倒でいくのかいかないのかというのを決めるというわけではないということをまずしっかり御認識をいただきたいと思います。 圧力をかけたら北朝鮮が暴発云々というお話はありますけれども、それも北朝鮮の交渉力を高めるということになっているわけで、今、国際社会は安保理決議をしっかりと履行するというところで歩調を合わせ、そのゴールは核とミサイルのCVIDということで一致をしております。
どこどこは圧力一辺倒だ、こう言いますけれども、どこかに穴があれば圧力というのは逃げていくわけでございまして、この人は圧力一辺倒だけれどもこの人はそうではないということにはならないわけでございます。それは、圧力釜なんかを見ていただければ、穴があいていれば圧力が逃げるというのを実感できると思います。
結局、圧力一辺倒という態度、対話否定という態度を取ってまいりました。これでは、私は現実にこの非核化ということが進んでいく上でも困難をもたらすと思うんですね。 米朝枠組み合意のときのアメリカ側の担当者だったペリー元国防長官が四月十一日に都内で講演をしておりますけれども、過去の成功と失敗から四つの教訓があると。その第一が、なぜ北朝鮮が核開発をするのかを理解することだと。
ですから、今、国際社会、国際社会と言われますけれども、いわゆる圧力一辺倒ではなくて、これらの国々はそれぞれ金正恩氏と直接の会談をして、お互いに真意を確かめて、様々な提案をして、それを各国が連携をしてこういう方向に進んでいるわけですね。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) まず最初に、私は、北朝鮮の問題の解決のために圧力一辺倒で対話を否定したことはないわけでありまして、非核化を前提に北朝鮮から対話を求めてくる状況をつくる、そのためには圧力を掛け、抜け道は許さない、こう申し上げたわけでございますが、だからこそ北朝鮮の側から対話を求めてきたと、このように考えております。
同時に、日本政府は、対話否定、圧力一辺倒の態度を改めて、拉致問題も含め、対話による解決を促進するという立場に立つことを求めたいと思います。 その際に、核兵器は人類と共存できないと、この立場に確固として立つことが必要であります。日本政府は、核兵器禁止条約に反対をいたしました。
一方、日本政府は、対話のときではないと対話を否定をして、圧力一辺倒の立場でありました。この間、南北そして米朝の首脳会談の開催が表明をされて、対話による解決への大きな流れができていると。私は、日本もこの間の対話否定の立場を改めて、こうした対話による解決の促進の立場に立つべきだと。その際、核兵器は人類と共存できない兵器なんだと、こういう確固とした姿勢が必要であります。
最近、米国は、米韓合同軍事演習の平昌五輪・パラリンピック中の延期や南北対話中は攻撃しないとのトランプ大統領の発言など、圧力一辺倒でない動きを見せています。トランプ大統領が日本の頭越しに中国や北朝鮮と妥協し、ICBM開発の中断を条件に既存の中距離核を黙認するディールの可能性は全くないのでしょうか。
最後に、六カ国協議で日本団長を務めた薮中元外務事務次官も、圧力一辺倒では北朝鮮は暴発してしまい、結果的に武力行使と同じ結果になりかねないとして、解決のためには交渉の道に踏み出すべきだ、安倍総理はトランプ氏に対して北朝鮮を説得し交渉に参加させるための道筋を提案すべきだと指摘しています。
圧力一辺倒でどう解決するというのでしょうか。米韓合同軍事演習やこれに呼応するような日米共同演習など、軍事的な圧力が緊張を一層激しくしている現実を直視すべきです。日本がミサイル防衛を強化し、イージス・アショアや敵基地攻撃能力を持つことは、この軍事的緊張を更に高めるものです。 私は、経済制裁と一体に、危機打開のため、米朝が無条件での対話を直ちに行うべきと考えます。
北朝鮮への圧力強化に関して、いわゆる、大臣は、圧力強化を通じて北朝鮮の政策を変えさせる、あるいは北朝鮮の側から対話を求めることにつながる圧力とおっしゃっておられますけれども、圧力一辺倒だと、逆に言うと、反発し挑発を加速をしてしまう。 北朝鮮の側から対話を求めてくるという論理の根拠を示していただきたいと思います。
それも、圧力一辺倒なんですね。 今、私は、北朝鮮に対して融和政策をしろと言うつもりは全くありません。北朝鮮を真剣に対話のテーブルに引き込むためには、国連決議に基づく制裁、国際連携は絶対に欠かせないピースですね。 しかし、私がやはり懸念するのは、圧力をかけてかけてかけまくっていったときに、北朝鮮はやがて暴発するんじゃないか。
圧力一辺倒では合意に至りません。そういう立場で私は今までやってきたわけでありますけれども。 そこで、今回の訪朝について、参与ですから、総理は事前にこれはもう知っていたと、あるいは了解したということを、そういうことで飯島さんは行ったんでしょうか。
私は、当然、両論をちゃんと採用していくといいますか、太陽政策という言い方はちょっと当たるか当たらないかわかりませんが、ただ、圧力一辺倒だけでもまた何ら動かないということも、その後のこの十年ということでいえばございました。 今、もうちょっと突っ込んで言いますと、この十年の中でも、昨年十二月からのあちらの国の情勢は、やはり大分大きく変わっているということでございます。
先ほど来、圧力一辺倒でどうなのかという話がありますけれども、私はもう一貫して対話と圧力。それは、対話を引き出すための圧力。この圧力を弱めて融和にしたら、対話もできずに全部だまされてしまう、だからこそ圧力が大切であるということを一貫して言い続けています。
この点で、米国政府は、圧力一辺倒から転換し、行動対行動、段階的解決という原則に立った外交戦略を持ち、事態を一歩前進させました。これは注目に値するものであり、こうした動向を注意深く見ていくことが大事なことだと考えております。 以上を指摘して、討論を終わります。
そういう意味で、対話と圧力というものも、対話一辺倒でもなければ圧力一辺倒でもない、それぞれのバランスを取りながらやっていく。
実際にアメリカが、特にブッシュ政権が北朝鮮に今まで圧力一辺倒だったというものが、何となく昨年の中間選挙以降変わり始めているんではないかなということを、私は個人的には感じております。